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AWP-520 ワイヤレスIP電話機を、3G ルーターと接続する - 持ち歩けるオフィスが実現

AWP-520の登場で格段に便利になった、IP電話環境であるが、Hotspotや、よく移動する場所のWifiプロファイルを登録しておかなければならないし、車両や歩行での移動中はオフラインにならざるを得ない。今回はAWP-520を、移動中でも利用するために、3Gのインターネット接続を利用する。



3G、3.5Gサービスも実用域にはいってから数年たち、サービス価格もこなれてきている。日本ではE-mobileが、台湾では、中華電信、台湾モーバイル、Vibo、FETなどがデータ通信の定額サービスを提供している。台湾のサービスは厳密な意味では定額ではないが、月額の上限額がNT800-1200あたり、と決して高くはない。



3Gのサービスは、iPhoneやスマートフォンでは、直接インターネットを利用できるが、PCの場合はUSB Dongleタイプのネットワークアダプターが必要となる。

AWP-520のようなWiFi のワイヤレスIP電話機の場合は、3Gインターネットを使えないので、3GからWiFiへのルーティングをするポータブルルータでこの問題を解決する。E-mobileでは、 HuaWeiのD25HWをひも付きで提供している。キャリアフリーの製品は、Mifi E5830が人気がある。台湾ではDlinkのDIR-457Uが最近市場に現れたので、それを購入した。



大きさは、110mm x 65mm x 13.6mm で、iPhone より、ひと回り小さく、ワイシャツの胸ポケットへもすっぽり入る小型サイズ。USBケーブルでPCか付属のAC アダプターで電源を本体に供給する。バッテリーは3.7V 1300mAh のリチウムイオンタイプだ。DIR-457U はモデムとルータモードの二つのモードがある。SIMカードを挿入した後の設定は、USBケーブルをPCもしくはMacに接続し、モデムモードで行う。これらのモードの切り替えは側面のスイッチによって行う。



設定が終わると、スイッチをルータモードにして、必要なときに電源だけ入れて利用すればよい。利用が可能な状態は、Power LED (Power スイッチ)が青く点灯し、リンク状態を表示するLEDが青か緑に点灯する。データの送受信があると、ゆっくりと点滅する。

Power LEDが赤の状態は、3Gサービスプロバイダーとの接続に問題があることを意味する。また、バッテリーの残量が少なくなると、Power LEDが赤く点滅する。ちなみに、このPower LEDが青のときは、3G以上。緑色のときが、2G (GPRS) のモードにあることを示している。

その他、シグナル強度を示すLEDがその下にあり、これも色で、その強度を表している。青が一番強く、緑が中間。赤は強度が弱いことを示す。

小生の場合、台湾モーバイルのデータプラン 699型で契約したSIMカードを利用。契約から利用可能になるまでわずか1時間ほどだった。DIR-457Uの設定も、ESSIDのセキュリティーモードをWPA2にし、キーを設定するなどの作業は30分もあれば充分だ。

AWP-520側は、WiFiプロファイルをDIR-457UのESS IDのモード設定、キー設定を済ませれば完了。これら作業をしながら、DIR-457Uのバッテリー充電も済ませておく。





さて、AWP-520とDIR-457Uをオフィスから持ち出す。歩きながら、そして、MRT (台北の市内の鉄道網)内などで利用してみる。なかなか使えることがわかった。3G の電波状況で音質が多少悪化することもあるが、移動しているMRTの車内でもかなり長時間通話してみたが、ほぼ普通に使える。ちなみに、台湾や中国では日本と違い、公共の運輸設備のなかで、携帯の通話などは普通に行われており、だれもそれを咎めないという、おおらかな文化がある。だから、車内でメールを打ちまくっているひとは日本にくらべると大変少ない。

まさに、オフィスの内線電話を常に持ち歩いている感覚になり、便利極まりない。これで電話料金の超節約作戦の最終段階に入ったといえよう。内線に掛かってきた電話を転送された携帯電話でうけることはほぼ無くなる。外出先から、他の内線、もしくは、國際電話を含む、PSTN番号へかけるときも、いままでは、携帯からIP-PBXのMINI-100を一度呼び出していたのが、直接内線から発信できるので、大幅に通信費が削減できるはずだ。台湾モーバイルの3Gの契約が上限800元(約2,220円)が毎月発生するが、それを考慮したとしても、外出が多いときには、かなり節約できるはずである。



問題はやはりバッテリーの持続時間だ。データ量で、ルータの負荷が変わり、消費電力も変わると思われるが、IP電話機を接続しておき、keep aliveパケット出し続けるなどしていると、やはり4時間連続で使うというのは少々難しかった。普通に使うと、せいぜい2時間程度であろうか。外部にUSBで供給できる補助のバッテリーを用意したくなる。ノートPCを持ち歩いているので、そちらから緊急時はUSBケーブルで電源を供給することも可能だ。



* AWP-520は、IP-PBX側からレジストレーションを見失うことがある、つまり、オフラインになってしまうことがあるが、それはIP-PBXのアスタリスクの設定ファイル、sip.conf のパラメータを変更(追加)することで回避できる。それは、機会を改めて説明することにする。

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