アスタリスク IP-PBXを導入 (1)

Asteriskが話題になりだしてから3年くらい立つが、弊社の中では、従来のアナログ回線用のPBX、一部はSIPベースのIP電話機、PCに載せるソフトフォーン、SKYPE、そして、外出時の携帯とバラバラの端末を目的の応じて利用せざるを得ない時期がかなり続いていた。 理論的に電話のIP化が当然の流れとしても、いきなり切り替えるのは難しい。それなりの成熟した環境、インフラ、熟れたコストなどがすべてそろわないといけない。しかしこのバラバラの環境を早く統合したいと考えてきたのも事実だ。
IP電話網は日本は、かなりメタル離れがすすみ、050のIP電話番号も認知度が上がってきている。また、従来のPSTN番号をIP 電話網に割り当てたり( ひかり電話 )、PSTN番号とIP電話通話サービスを売りにしている会社 (アジルフォーンとか、フュージョン) も増えてきた。
海外の状況は、国によって進捗の度合いが違い、法整備の問題もまだ解決していない国もある。例えば台湾はITのハードでは先進国でありながら、IP電話の許可、ラストワンマイルの線路の許認可などでは、かなり遅れている。070 (日本の050に相当)を従来の固定公衆網と相互乗り入れが始まったのは2008年の暮れである。
一方DID (PSTNの番号) の各国の各地域番号で、IP電話に接続できる番号も増えてきて、それらを専門に売買するサイトも現れた。我々が必要とする、中国の広東省の番号もここで入手できた。また、日本の番号も03、06等を中心に探す事もできる。これらの特長は、一般に慣れ親しんだ番号を、IP電話のアドレスのエイリアスとして機能できるので、メタル回線を引かなくても、そのままIP電話網に流し込める。つまり、AsteriskなどのIP PBX でもFXOというアナログポートを持たなくてもいいことになり、いろいろな意味で良い点が多い。シンプルであり、またメタル回線を利用しないので、 JATE認可のFXOやゲートウエーボックスが要らないというわけである。
弊社は、中国と台湾にオフィスがあるが、多くのお客様が日本にいる。そこでバーチャルなオフィスでもいいから、日本に顧客サービスや問い合わせ用のPSTN番号が必要とだった。
IPPBX導入の目的と条件は以下のようにまとめられる。
1. 日本にPSTN番号 (東京03 で始まる番号)を設ける。同様に台湾、中国でも従来の(或は新規の) PSTN回線をこのIP-PBXに接続する。
2. 台湾オフィスと中国オフィスで相互に内線を共有する。
3. 出張先(例えばインドなど)でPC上のソフトフォーンの内線を使い、各拠点または、顧客や仕入れ先とシームレスに連絡がとれる。
4. 自分のいつもの内線にかかってきた電話を、外出中の携帯やノートパソコンで受ける。
5. 自分がデスクに不在のときは、携帯かノートパソコンのソフトフォーンに転送を試みるが、それでも通じないときは、ボイスメールが対応する。
6. IPPBXに接続されたゲートウエーの各国の現地の電話番号に携帯や公衆電話で接続し、国際通話を格安で使う。
7. 実質のユーザ数(内線数でなく利用者) を30人以内と考える
8. IPPBX の基本機能として、IVR (音声自動応答)、ボイスメール、Call-Foward、Call-Waiting、DND、Follow Meは必要。
9. IPPBXの機材の投入とITSPとの初期費用は合計で5万円以下とする。
逆に、以下の機能は小規模オフィスでは不要なので、省いてもよし、とした。
1. Call Que
2. Paging 機能
3. Fax接続機能と、Fax to Email
4. 3者会議 (気の利いたソフトフォンであればIP-PBXを使わず可能になる)
これらの条件を元にして探したのが、MINI100 というIP PBXのアプライアンスである。このMINI100の特長は、小型軽量であるが、15同時通話 (コンカレントコール)が可能。最大ユーザ登録が60と、我々の規模にはぴったりであり、上記の条件をほぼ満たせることがわかる。 アスタリスクとLinuxで構成されているにもかかわらず、すべてがwebベースのGUIで設定できるので、アスタリスクの知識は必要としない。細かいパラメータの調整は無理としても、このGUIだけで、かなりのことができる。

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Posted 07/23/09 by marchara886 | Filed under: VoIP

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